最近、ぎっくり腰になり、しばらく動けず、数日間仕事を休んでしまいました。治療法とともに、予防法はありますか?
腰痛は、ヘルニアなどの脊椎性疾患が原因になりますが、多くの場合、背部~腰部の筋肉の緊張により起こります。
激しい運動をしたり、重いものを持ったり、また、座って仕事や勉強をするだけでも、筋肉の緊張は高まります。
緊張が限界になった時に、ぎっくり腰が発生します。
この筋肉の緊張を弛めることができれば、腰痛は予防できます。
ストレッチやヨガなどのゆっくりとした有酸素運動や水泳は、効果的です。
しかし、異常に高まった緊張はこれらの運動では、なかなか取れません。
ペインクリニックでは、硬膜外ブロックなどの神経ブロックで、交感神経を休め、筋肉の緊張を弛めます。
硬膜外ブロックは、ぎっくり腰の他に、腰椎ヘルニアや帯状疱疹後神経痛、閉塞性動脈硬化症などの腰部・下肢の痛みに有効です。
しかし、症状がひどくなってから受診するのではなく、ストレッチなどをしても、腰痛が取れないようなら、早めの受診をお勧めします。